細菌について

細菌の中には無機化合物を工ネルギー源としているものがあります。
例えばアンモニアや亜硝酸を酸化すするものや、鉄・マンガンの酸化物を沈積させてしまう物、水素ガスを水に酸化する物など無機化合物により増殖する細菌を独立栄養型微生物といいます。
よくコンクリートは無機質だからカビは生えないとよく建築家はいいます。
しかし現実は、マンションやアパートの防カビ対策工事であることですがコンクリートでも石でも金属でもカビが生えるのを見かけます。
それは表面に水分が溜まったり、ホコリが付いたりしてカビてしまうこともあるのですが、ただこの場合は表面的で少なくとも食い込んで取り難くなる事はあまりありません。
無機質を酸化分解する微生物が作り出した栄養源に出来る従属栄養型すなわちカビが付いてくることによって、石もコンクリートもカビが生えたという事になります。
この状態も生物の生存環境のプロセスの一つです。
 

好気性と嫌気性菌

微生物は生育に於ける酸素要求によって4群に分けられます。
酸素のない時だけ生育できる菌群の嫌気性菌はチトクローム(蛋白の一種)系の酵素を持たないため酸素を利用することが出来ず、酸素が存在するときは代謝(一定の物質的構成で維持するため部分的に絶えず物質の交換を行って動的平衡を保つこと)で生じた過酸化水素により殺菌されてしまいます。
カビと酵母は好気性(酸素を必要とする)ですが、最近の事例でクラドスポリウムの一種にやや嫌気性の物があるのが分わかりました。
そのようなカビがコーキングの中の方に食い込むようです。
 

グラム陰性と陽性

殺菌剤の分類においてグラム陰性と陽性そして抗カビ・抗ウィルスにより、分類することは殺菌支術で重要なことです。
グラム陰性菌はグラム染色(細菌の分類上に使うゲンチアンバイオレット色素液という)後、最後のアルコール処理で脱色された物、反対に紫色に染まったままの物をグラム陽性菌という。
カビは全てグラム陽性菌です。代表的な細菌の陰性菌は大腸菌・チフス菌・緑濃菌・コレラ菌・腸炎ビブリオなど、陽性菌は黄色フドウ球菌・乳酸菌・枯草菌・ボツリヌス菌などです。
我々の職種に直接関わりのあるものは緑濃菌・セラチア菌などのグラム陰性、枯草菌などのグラム陽性菌などがあります。
そのうちセラチア菌は漂白できない色素を作り出したり、枯草菌は悪臭の原因などになっています。
又、最近ではアトピー症などの患者の家にはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌などが存在している と言われます。
 

藻類

水中に生育して光合成を行う下等植物の総称を藻類と言います。珪藻・ユホグレナ・クロレラ・藍藻なとで、単細胞よりなる微小藻類は微生物として扱われています。
光合成で独立栄養型で原核細胞を持ち湖沼・海水・土壌中に生息していますが、藻類や光合成細菌の中にも光のない条件下では有機物をエネルギー源として好気的増殖するものもありますから自然界というのは複雑です。
葉緑素があるかないかということは、その生物の生活を決定する最も重要なことです。
葉緑素を持つ植物は、日光エネルギーを利用して炭素ガス(CO2)と水(H2O)から炭水化物を合成します。
炭水化物は地球上の全ての生物の体を作り上げる基本的な有機物で生物の生命活動に必要な工ネルギーの供給源でもあります。
これに対して動物や微生物は葉緑素を持っていませんので無機質から有機物を合成することが出来ませんから、動物や微生物は植物が合成した有機物を確保します。
 

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